高度生殖補助技術センターが主催する“梨大胚培養士アカデミーセミナー”では、不妊治療分野で活躍されている先生方に胚培養士の育成ならびリカレント教育を目的としたセミナーをお願いしています。
今回は、大阪公立大学大学院医学研究科リプロダクティブサイエンス研究所の橋本周先生をお招きして『ヒト胚のミトコンドリア機能』というタイトルでご講演(コロナ感染に配慮して対面とオンラインのハイブリッド開催)いただき(要旨_第8回セミナー (橋本周先生))、対面とオンラインで計40名以上の学生(学部生ならびに院生)や胚培養士や医師の方々が参加して着床前発生におけるミトコンドリアと発生能について学び、セミナー後は活発な議論する機会となりました。
セミナー後のアンケートでは、 「ミトコンドリアのコピー数を増やすことが結果的に胚盤胞への発育を促すことにつながるということは大変興味深いと感じました。」(大学院生) 「カルニチンの添加によって胚盤胞到達率は向上しても妊娠率に影響しないということがとてもリアルで、移植の胚を選ぶときにはやはり卵巣刺激から発育課程の観察など全体をみることが重要になってくるのだということを再認識しました。」(胚培養士)などご意見をいただきました。
橋本先生ならびにご参加いただいた皆様ありがとうございました。橋本先生の研究室はこちらです。