株式会社リプロライフによる卵子の凍結・融解実習を行いました

胚培養士特別教育プログラムでは臨床で用いられている技術を実践的に学ぶ、“生殖補助医療胚培養実習”を今年度から開講しています。今回は株式会社リプロライフより3名の講師をお招きし、卵子の凍結・融解実習を開催しました。

実習ではマウスの卵子と、株式会社リプロライフ提供の『卵子/胚ガラス化キット(Ready to Vitri kit)』および『卵子/胚融解キット(Ready to Warm kit)』を使用しました。

生殖医療では採卵して獲得した卵子を受精させ培養し、最も良好な胚を子宮内へ移植します。移植する胚は通常1個ですので、残りの胚は液体窒素中で凍結保存します。また、凍結保存することで卵巣過剰刺激症候群という生殖医療による合併症が重症化することを回避できます。

近年、キャリアやライフプランの多様化に伴い、将来の妊娠に備えた卵子凍結が実施されるようになり、卵子/胚の凍結保存は胚培養士にとって重要な仕事の一つです。

実習では、卵子の凍結・融解方法の原理やメカニズムの講義のあと、凍結融解の実践をしました。顕微鏡の映像をモニターに映し、学生の手技を確認しながら技術指導やアドバイスをしていただきました。

本実習にあたりご支援をいただきました株式会社リプロライフ様に、心より感謝申し上げます。