妊娠という奇跡について～産婦人科って何してるの？～
第１０回 梨大胚培養士アカデミーセミナーでは、産婦人科医であり東京大学大学院博士課程に所属しておられる中島啓輔先生をお招きしてご講演をいただきました（要旨）。講演では、不妊症と不妊治療、不育症から出産について、さらにHPVワクチンや婦人科の病気とその治療など症例を含めて幅広くご紹介くださいました。将来胚培養士になることを希望している学部１年生から大学院までの学生さんならびに現役の胚培養士さんまで60名以上の方が参加しました。また講演では、専門的な話に加えて中島先生の産婦人科医としての喜びや苦労話、また最新のロボットを用いた手術等の動画をご紹介くださり、学生の皆さんは初めて聞く話や見る映像に圧倒されるとともに最後まで熱心に聞き入っていました。また30分間の質疑では多くの学生さんから、「男性もHPVワクチンを受けた方がよいでしょうか」や「胚培養士になったら医師とどのように向き合えばよいでしょうか」など各自切実な質問や感想が多数寄せられ、それぞれとても丁寧に助言をしてくださいました。さらに講演後は、多くの学生さんが中島先生のところに集まり、吸引分娩の道具を触らせていただいたり、熱心に質問を続ける学生さんが多く見受けられ、最後まで学生さんの興味は尽きませんでした。中島先生、本当にありがとうございました。
