2022年11月10日 橋本周先生をお招きして第9回 梨大胚培養士アカデミー実習(卵子の凍結保存)を開催しました。

高度生殖補助技術センターが主催する“梨大胚培養士アカデミー実習”では、胚培養士の育成ならびリカレント教育を目的とした実習を開催しています。

今回は、大阪公立大学大学院医学研究科リプロダクティブサイエンス研究所の橋本周先生をお招きして『卵子の凍結保存』(要旨)について実習を10名(大学院生ならびに胚培養士や医師)が参加して感染防止に努めながらクライオトップを用いたガラス化法による卵子の凍結について講義ならびにマウスの卵子を用いて実習(3時間)を行いました。

実習後のアンケートでは、 「技術の確認にもなり、楽しく実習できました。卵子凍結はクリニックではやっていないので、先生に教えていただきながら実際に手を動かすことができたので貴重な機会になりました。」(胚培養士) 「胚操作がいつもと異なる立体的なディッシュを用いたことで、難易度が格段に上がりました。クライトップに胚をのせる作業が1番繊細で難しかった。」(大学院生)「臨床現場で自分が実施することはありませんが、手技が難しいこと、緊張感を持って胚培養士が行なってくれていることを認識できたことは本当に有意義でした。」(医師)「凍結キットの完成度がとても高いことに驚いた」(大学院生)「実際の現場で使用されるクライオトップを用いた卵子凍結の方法を知ることができ勉強になった。方法の説明も分かりやく理解しやすかった。今回の実習では凍結融解に失敗してしまったが、個人で何回か試してみたいと思う。」(大学院生)などご意見をいただきました。

橋本先生ならびにご参加いただいた皆様ありがとうございました。

謝辞 今回卵子凍結の実習では、「卵子・胚ガラス化キット(VT505-TOP)」ならびに「卵子・胚融解キット(VT506-Kit)」(株式会社北里コーポレーション)を使用しました。本実習にあたりご支援をいただきました「株式会社北里コーポレーション」様に、この場を借りて厚く御礼申し上げます。